仙台箪笥・作並こけし
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伝統産業の伝えビト

仙台・宮城の伝統工芸の歴史と
高い製造技術に共感した
二人のクリエイターが、
伝統産業を次世代へと繋げる、
新たなコラボレーション作品を
生みだしました。

仙台箪笥 彫金手打ち金具
「一、」(ONE&DOT)

NOSIGNERを主宰する太刀川英輔氏と、仙台市若林区の仙台箪笥金具職人・八重樫タンス金具工房の八重樫榮吉氏とのコラボレーションから生まれたペーパーナイフです。太刀川氏が仙台箪笥の彫金手打ち職人の洗練された技に触発され、書道の楷書に見られる「イチ」と「、」そのままのフォルムにデザインし、希少になってしまった彫金手打ち金具の技をタイムレスな形に封じ込めました。
※この作品に関するお問い合わせ先:NOSIGNER ホームページ

彫金師
八重樫榮吉

美しい木目と透明感のある木地呂塗り、豪華な飾り金具で彩られる仙台箪笥。漆の艶やかな味わいに様々な表情を与える金具は、ひとつの箪笥に200~300個も用いられるといいます。その一つひとつを手打ちで作る彫金師の八重樫榮吉さんは、仙台箪笥金具を打ち続ける数少ない職人のひとり。1枚の鉄の板から1000個以上の鏨(たがね)を駆使して仕上げる金具は、鋳造金具では出せない、ふくよかな立体感と躍動感にあふれます。
仙台箪笥金具についてはこちら

NOSIGNERデザイナー
太刀川英輔

社会に機能するデザインの創出(デザインの機能化)と、デザイン発想を体系化し普及させること(デザインの構造化)を目標として活動。平面/立体/空間を横断するデザインを得意とし、新領域の商品開発やコンセプトの設計、ブランディングを数多く手掛け、数多くの国際賞を受賞しています。経済活動としてのデザインだけではなく科学技術、教育、地場産業、新興国支援など、既存のデザイン領域を拡大する活動を続け、災害時には役立つデザインを共有する「OLIVE PROJECT」を立ち上げました。IMPACT JAPAN fellow、University of Saint Jpseph (マカオ) 客員教授なども努めています。
NOSIGNER ホームページ

作並系こけし
「宮城県から 作並こけしの 成長てがた」

「和える」代表の矢島里佳氏と、仙台市青葉区作並温泉のこけし工房「平賀こけし店」の平賀輝幸氏が連携して開発したこけしギフト。NOSIGNER太刀川氏がデザインした胴体部が無地の作並こけしと、天然由来の染料ベンガラがセットになっています。赤ちゃんや子どもの手に染料を付け、こけしの胴体を握らせて手形模様を付けることで、0歳、1歳、2歳と一年ごとの成長記録を残すというコンセプトのギフト商品です。
※発売は2014年8月頃を予定。現在、こけしを制作するための木材・イタヤカエデを丁寧に自然乾燥中
伝統こけしについてはこちら

作並系こけし工人
平賀輝幸

江戸時代の末期に生まれたといわれている作並こけし。作並温泉で日用品や雑器を作っていた木地師と呼ばれる職人たちが、子ども向けのおもちゃとして作ったのが始まりです。伝統こけし11系統の中でも最も“子どもが握りやすい”ことを重視し、胴が細いのが特徴です。そんな作並こけしを代々作り続けているのが、平賀こけし店。こけし工人として8代目の輝幸さんは、伝統こけしのみならず、「温泉こけし」や「こけしダンベル」など、ユニークな創作こけしも制作。全国各地での実演なども行うなど、精力的に活動しています。
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和える(aeru)代表
矢島里佳

「古き良き伝統」と「今を生きる私たちの感性」を混ぜるのではなく“和える(あえる)”をコンセプトとするブランドを、大学4年時の2011年3月に創立。私たちの生活の中に伝統産業の技術を活かしながら、伝統をつなぐことを目指し、次世代の人々が誇れる日本の伝統を生み出す活動を続けています。2012年には幼少期から職人の手仕事に触れられる環境を創出するため、子どもたちのための日用品を、日本全国の職人とともに作る「0から6歳の伝統ブランド“aeru”」を立ち上げ、全国の伝統産業の技術を用いた商品の企画、デザイン、販売等が評価を集めています。
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