「手とてとテ」の金沢視察レポート【その2】

2014/8/13 |
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レポート

場所は変わって、お茶屋の町並みを今に伝えるひがし茶屋街。

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観光スポットからは少し離れた静かな住宅地にある『金澤町家職人工房 東山』を訪れました。

前回もふれた市の助成で町家をリノベーションし、若手職人・作家に貸し出されている工房で、希少な町家の保存にも一役かっています。
現在は金属工芸作家の前田真知子さんが、工房兼ギャラリーとして活用中。
工房の公開が義務づけられているそうですが、半額の家賃で、3年間利用できると言います。

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地元金沢出身の前田さんは、金沢美術工芸大学工芸科の彫金コースで加賀象嵌(ぞうがん)の技を学びました。「大学では伝統技法の実習は必修。教授をされていた人間国宝の中川衛先生との出会いが、初めて“象嵌”を知りこの道へ入るきっかけになった」と話します。
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アトリエを建てようと市の奨励金を申請したところ、この工房を紹介されたのだそう。
「工芸作家として、金沢は確かに活動しやすい」と語る前田さん。
「象嵌作家が減った時期もあったようですが、市が育成に力を入れて今は大丈夫になったと聞いています。クラフト広坂(市の施設である伝統工芸のアンテナショップ)が主体となって、東京など他の都市で作品をアピールしてくれるのも心強いですね」。

大学の実習で伝統技法を学び、その後の行政の支援が若手の独立を促す。その連携の素晴らしさを実感させられました。(つづく)

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