【染織工房つる】藍染体験

2017/10/20 |

タグ：: 秋保工芸の里,藍染

9軒の工房が軒を連ねる『秋保工芸の里』の一番奥にある「染織工房つる」は、染織工芸家・渡辺つる子さんの工房。

時には綿や繭から糸を撚り、草木や藍で染め、丁寧に織り上げた織布はどれも美しいものばかりです。

ジャパンブルーとも称される藍染は、古来から伝わる染技法です。藍の産地といえば徳島が有名ですが、渡辺さんは「名前が宮城にゆかりがあるし、質もいい」と、北海道の伊達藍を取り寄せ、工房内に埋められた藍甕に藍建てして染色に使用しています。

原料となる伊達藍のスクモ。これに灰汁を混ぜて幾日も撹拌することで、ようやく染めることができるようになるのです。

「染織工房つる」では渡辺さんが大切に建てた藍で、藍染体験をすることができます。

染めるのは木綿のハンカチ。まずはゴムで縛ったり、折ったりして、模様をつける準備をします。

その後、染める前には一度沸騰した湯の中にハンカチを入れ、洗いをかけます。糊などの不純物を落とすことでムラなく染めるためのひと手間です。

そしていよいよ染めの工程へ。ゆっくりと藍甕の中にハンカチ沈め、浸すこと約5分。

甕から引き上げて絞り、ゴムを外していきます。引き上げたばかりの時は緑がかっていますが…

空気に触れ、水でしっかり洗うと、美しい青に。

白く色が抜けているのはゴムで縛った部分。きつく縛っているため、藍液が浸透しないので、このような絞り模様が生まれます。どんな模様が出てくるのかも体験の醍醐味。