ミニこけし入りボトルフラワー作りWS レポート

2016/3/31 |
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こけし,イベント,レポート

3月26日(土)、小瓶にドライフラワーと小さなこけしを入れる、ボトルフラワーづくりのワークショップ&こけし工人による絵付け実演・トークイベントを開催しました。
_DSC0401ボトルドライフラワーづくりの講師はBATEAU DE FLEURSの神林さん。そしてボトルに入れるミニこけしの制作提供と絵付け実演が仙台木地製作所・佐藤康広工人。

今回のワークショップは、小瓶の中に小さなこけしとドライフラワーをつめたボトルフラワーを、インテリアとして楽しむひと工夫を提案するもの。

_DSC0506ボトルの中で主役となるこけしは1寸(3㎝)ほどの小さなこけし。小さいながらも康広工人の美しい描彩、こだわりを感じられる愛らしいこけしです。

_DSC0435ドライフラワーは講師のBATEAU DE FLEURSの神林さんが自宅で育てた草花や花農家から仕入れた花をご自分でドライフラワーにしたものをご用意いただきました。アジサイやローナス、スターフラワー、ユーカリ、ラベンダー、桐やサルスベリの実などさまざま。参加者の皆さんはここから好きなものをチョイス。神林さんから「ボトルの下部にはスパニッシュモスなど苔系のものを配したり、枝物で少し高さをつけてあげると全体のバランスがよくなります。」などアドバイスをいただきながら制作へ。

_DSC0472繊細なドライフラワーを口が狭く、高さのある瓶の中に入れていくので、今回はお箸を使ってやさしく花を入れていきました。
_DSC0471康広工人も挑戦。こけし作りとはまた違ったセンスが必要とされる作業を楽しんでいました。
_DSC0514 (2)1時間弱で完成。参加者の皆さんそれぞれで、個性あるボトルフラワーが出来上がりました。
_DSC0531 _DSC0549
ワークショップのあとは手とてとテで公開している康広工人の映像を鑑賞した後、実際に間近で絵付け実演を見せていただくという贅沢な時間。8寸の大きめのこけしに描彩をほどこしながら、康広工人が作っている遠刈田系伝統こけしの頭の手絡(髪飾り)模様や胴まわりの花模様などについてもレクチャーいただきながら見学しました。こんなにじっくり絵付けの実演を見たのは初めてという参加者も多く、軽やかな筆の運びに参加者からは感嘆の声が。

_DSC0379最後は康広工人からこけしの歴史やご自身のこけし考察、BEAMSのレーベルfennicaと協力して制作したインディゴこけしについてお話を伺ってワークショップは終了。今回は子ども連れで参加くださった方もいて、和やかに、楽しい時間となりました。

こけしは使うものではないですが、花や音楽と同じように、ただそこにあるだけで人の心をやさしく和ませてくれる、そんな存在だと思います。
▼花のように。音楽のように。


東北固有の工芸品で大切に伝えられてきた、やさしいほほ笑みをたたえるこけし。暮らしを明るくしてくれるインテリアとして楽しむひと工夫、ご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか。