佐藤昭一 こけし・板画展
2014/6/17
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「手とてとテ」の“こけしいろいろ”ページにご登場いただいた、肘折系こけし工人・佐藤昭一さんの個展におじゃましました。
会場のしまぬき本店ギャラリーでは1年ぶりの個展となるそうで、6月22日(日)まで開催されています。
さまざまな描彩が鮮やかな100本近くのこけしたちが並ぶ様子は、実に華やか。
それぞれに違った笑みをたたえたこけしたちを眺めていると、こちらも思わず笑顔になってしまいます。
「直前までつくっていたんだよ」と昭一さんがおっしゃっていた、久々に販売のずんぐりとして愛らしい4寸のこけしも見逃せません。
そして、こけしとともに17点の板画(ばんが)も展示されています。
板にこけしを描いた板画は、昭一さんが20数年前にとある個展会場の壁面を飾るために考案したものです。
板そのものの自然の形状や木目を生かしながら、「そこに自分なりのイメージを重ねて作品に昇華させたいと思って描いている」と昭一さん。
絵画もやっていたという昭一さんならではのちょっと横向きに描かれたこけしの表情が絶妙です。
国の卓越技能章(現代の名工)や黄綬褒章を受章している佐藤昭一さんのこけしと板画をじっくりと見ることができる良い機会なので、ぜひ足を運んでみてください。
〈会場にて。佐藤昭一工人と奥様〉
「佐藤昭一 こけし・板画展」
6月14日(土)~22日(日)
しまぬき本店 ギャラリー
10:30〜19:30 (最終日は16:00まで)