職人伝統の技とシンプル&モダンな米びつ
”米どころである仙台で、お米を食べ終わった後でも残せるギフトがあったら”というアイデアから生まれた「DACCIA(ダッチア)」の『OKOMEBITSU』。仙台箪笥の職人が箱を作り、漆の塗師が塗りを、こけし職人が挽いた計量カップが添えてあるその姿は、まさに仙台ならではの発想が魅力の逸品。
昔ながらの技術と伝統、お米に贈る人の思いを込めた、贈ってうれしい、貰ってうれしい上質なギフト。宮城・仙台の伝統工芸品である仙台箪笥の技術を集結した、現代のライフスタイルに寄り添うデザインの米びつです。
2012年にグッドデザイン賞を受賞。2013年バージョンの『OKOMEBITSU』は、プロトタイプとして作成した前年度版から厚みや高さに変化を持たせ、より製品として使いやすくバージョンアップしたものになっています。サイズは5kg(¥30000)と3kg(¥27000)の2種類。
DACCIAのこと
”仙台箪笥の技術を新しいものづくりに”そんな情熱のもと、世代の垣根を越えて生まれたものづくりユニット。メンバーは、仙台箪笥の塗師・長谷部漆工の長谷部嘉勝さん、木工職人・みちのく工芸の髙橋勅光さん、家具デザイナー・アトリエセツナの渡辺吉太さん。
「仙台箪笥のエッセンス」を取り出し、昔ながらの伝統を生かしつつ、新しい息吹を吹き込むのがモットー。「地域の伝統工芸の活性化には、その地域に根ざした若い力が欠かせません」と渡辺さんは語ります。
さらに、DACCIAに内包される形で活動する「DATI(ダティ)」という仙台簞笥再生プロジェクトでは、シンプルな小物入れや仙台簞笥の高さを思い切って2段にしたローチェストなどに古い簞笥をリデザイン。中に入れるものもアレンジするなど、より枠を超えたものづくりの可能性が感じられるプロジェクトを行なっています。
長谷部漆工
長谷部嘉勝さん
みちのく工芸
髙橋勅光さん
アトリエセツナ
渡辺吉太さん