Traveling fennica shop in SENDAIスペシャルトークイベント
先週、8月24日(日)のスペシャルゲストである菅澤光政さんに会いに天童市へ。
菅澤さんは山形にある天童木工に入社後、数々の名作家具の開発に携わり、
ブルーノ・マットソンや剣持勇、柳宗理など名だたるデザイナー達とも仕事をされてきました。
現在は欧州にも輸出が盛んな、中国の家具メーカーのアドバイザーとしてご活躍されています。
「手とてとテ」の新製品開発事業に取り組んでくださった
fennica北村恵子さんとも古くから交友があり、
さまざまな視点からものづくり、デザインについてお話いただけると思い、
今回のトークイベントのスペシャルゲストとしてお招きしました。
打ち合わせ、昼食(菅澤さんおすすめ、東根市にある「神楽」の冷やし肉そば!)の後、
菅澤さんに天童木工のショールームをご案内して頂くことに。
こちらは菅澤さんの代表作「ヘロンシリーズ」。
このシリーズのロッキングチェアはイサム・ノグチがアトリエで愛用していました。
肘かけ以外、継ぎ目のないやわらかな曲線は天童木工が誇る成形合板の技の賜物です。
こちらの存在感あふれるイスは剣持勇デザイン。
もともとは熱海のホテルのロビーチェアとして採用されたものですが、
山形出身の柏戸が横綱に昇進した際に寄贈されたことから
「柏戸イス」の愛称で親しまれています。
杉の根元部分をブロック状にして積み重ねているのだそう。美しい木目が目をひきます。
菅澤さんに「何キロあると思う?」と聞かれ、
なんとなく「30キロくらいでしょうか…」と答えた私。
笑いながら「その倍くらいだよ」と返されてしまいました。なんと大人一人分の重量!
まさに横綱が腰を下ろすのにふさわしいイスですね。
ポップな色が可愛らしい「リングスツール」も天童木工の人気商品。
こちらはfennicaの定番商品としても扱われています。
真ん中にある赤い座面のスツールは、脚の部分がなんともいい味わいに。
天童木工の工場の休憩用のイスとして使われていたものを展示用に抜擢したのだそう。
いい家具は経年変化が楽しめるのもいいところ。
こちらは柳宗理の代表作として、今なお愛される「バタフライスツール」。
fennicaのディレクター北村さんと菅澤さんをつなぐ鍵はずばりこのスツールにあります。
そして、仙台とも関わりの深いエピソードがあるのです。
このあたりも菅澤さんにお話頂く予定でおります。
8月24日(日)のトークイベントは、天童木工のものづくりに興味のある方、
ミッドセンチュリーが好きな方にも楽しんで頂ける内容になると思います。
トークイベントへのご参加は事前の申し込みが必要です。
お申し込みはこちらのフォームからどうぞ!
AERでの展示・販売とあわせて、ご来場お待ちしております。
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スペシャルトークイベント&ムービー上映会
日時:8月23日(土)、8月24日(日)
ともに14:30受付開始、14:45開場、15:00スタート
会場:桜井薬局セントラルホール
仙台市青葉区中央2-5-10 桜井薬局ビル3F
www.sakura-centralhall.jp/
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今回見学させて頂いた天童木工ショールーム。
ここではご紹介できないくらい、たくさんの家具がディスプレイされています。
歴史に名を刻む名作家具をじっくりと見て、座って、選べる空間です。
土日は家族連れのお客様も多いのだとか。
お隣山形ですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
天童木工 本社ショールーム